epub4manga
<<<はじめに>>>
現在、漫画界では
創作同人誌を販売する同人誌イベントが一日に5000人以上の作家を集める規模に成長する一方で
市販の漫画雑誌や単行本の販売が急速に落ち込み、未曾有の出版不況に見舞われています。
そんな中、電子書籍の世界では
2012年に楽天のKoboとAmazonのKindleが、2013年にAppleのiBooksストアが、
相次いで日本での本格営業を開始し、KADOKAWAのBook☆Walkerも2015年に
個人による書籍登録の窓口を設けました。
これらの電子書籍ストアは自費出版や商業出版で漫画を描かれている方たちにとって
出版社に頼らずご自身の作品を直接に一般読者に届けられる新ルートです。
早い頃からKindleDirectPublishingに乗り出している漫画家の多くはCLIPSTUDIOのサイトの
「さっそくKindle用コミックを公開してみよう!」を参考にされています。
こちらで紹介されている手法で作られたMobiデータはKindleやKoboでの配信登録に使えますが、
Book☆Walker、iBooksでは使えません。
公開先にあわせて何度も勉強しなおして似た電子書籍データを作りなおすのは面倒です。
そこで、こちらのサイトでは上記の4つのストア全てで使える書籍データを考案しました。
以下の手順に従ってサンプルをダウンロードし、それ改変を加えれば
汎用性の高い電子書籍データを作成を誰でも作成できます。
どなたでも、どうぞ、自由にご自身の電子書籍の作成にご活用下さい。
<<<ダウンロード&解凍>>>
Dropboxよりsample.zipファイルをダウンロードして解凍して下さい。
(パソコンの設定によってはzipファイルがダウンロード後に自動解凍されます)
解凍されると、sampleという名称のフォルダが現れます。
フォルダ内は以下のように構成されています。
<<<改変の手順>>>
以下の手順でフォルダー内のファイルを改変して下さい。
1…フォルダーの名称をsampleからご自身の書籍名にあわせて英文字半角の名称に変更する
2…imageフォルダ内の画像ファイルのご自身の漫画の画像ファイルと差し替える
基本的に使用する画像の横幅&縦の長さは全部揃えて下さい。
3…xhtmlフォルダ内に必要数のxhtmlファイルを揃える
xhtmlファイルが多い場合は余分のはファイルを削除します。
xhtmlファイルが少ない場合はファイルコピー&名称変更で増やします。
p-cover.xhtml を含めて全ファイルにテキスト用エディターで以下の修正を行います。
(サンプルの画像ファイルのサイズは768×1024で作成されています)
a)8行目で使用する画像あわせて768を横幅の数値に、1024を縦の長さの数値に修正。
b)13行目で使用する画像あわせて768を横幅の数値に、1024を縦の長さの数値に修正。
c)14行目で使用する画像あわせて768を横幅の数値に、1024を縦の長さの数値に修正。
d)14行目の「img00**.jpg」の数字を修正中のファイル名の数字にあわせます。
4…テキストエディター等でcontents.opfをテキスト用エディターで編集
a)作品名を書き換える
b)著者名を書き換える
c)bookIDを書き換える
d)更新年月日時分秒を書き換える
e)画像サイズ「768×1024」を使用する画像の「横幅×縦の長さ」に書き換える
f)画像ファイル数にあわせて<item media-type="image/jpeg" id="img00**" href="image/img00**.jpg" />の行数を調整
g)xhtmlファイル数にあわせて<item media-type="application/xhtml+xml" id="page**" href="xhtml/p00**.xhtml" properties="svg" fallback="img00**" />の行数を調整
h)本の構成にあわせての<spine>~</spine>内を構成(見開きの際のページの左右配置をleftとrightで指定します)
5…テキストエディター等でnavigation-documents.xhtmlをテキスト用エディターで編集
本の構成にあわせての<ol>~</ol>内を再構成する
以上です
<<<EPUBの生成>>>
改変後のデータを圧縮することによりepubを生成できます。
こちらでMAC上での圧縮の手順を解説していますのでご参考下さい。
→ http://www.epubmc.info/sample2epub
Windowsをお使いの方は飯田哲章さんの「ひまつぶし雑記帖」の
こちらの記事が参考になると思います。